January 14, 2012

WHITE ALBUM2 -closing chapter-|Leaf

タイトル
 WHITE ALBUM2 ~closing chapter~
 メーカー
 Leaf
 発売日  2011年12月22日
 原画  なかむらたけし/
 桂憲一郎/柳沢まさひで
 シナリオ  丸戸史明 with 企画屋
 評価
 91点(introductory chapterを含めれば94点)(100点満点中)

PCゲームメーカーの中でも一際高い位置に属するであろう老舗にしてビックブランド、Leafですが、昨今は
いまいち新規タイトルも奮わず、製作ペースも早くはないため他のブランドに押されて大分影が薄くなって
きていたように思います。その起死回生の一作が、過去の名作の一つである「WHITE ALBUM」の系譜を継ぐ
この「WHITE ALBUM2」だったわけで。発表時こそシナリオライターに恐らく業界でも人気五指か十指に
入るであろう人気の丸戸史明氏を起用したことで話題になりましたが、2010年3月に話のプロローグとなる
「introductory chapter」を発売して以来続報が絶たれ、そして昨年末ようやっと間を経て完結編となる
本作「closing chapter」が発売となったため、残念ながら発売前の話題性は作品の期待度に反して
薄れてしまってたかと思いますが。しかし実際、発売からすぐその出来の良さが絶賛されており、後から
気になってる方も多いのではないかと思います。私も実際、icを敢えて買わなかったクチだったので
発売前からのテンションはそこまで高くなく、その評判の熱狂を凄いなーと思いつつも「恐らく
ある程度は一過性の熱の可能性もあると思うし、どれ一丁冷静な目で判断してやるぜ!」なーんて感じの
ちょっとした上から目線でプレイを開始したわけですが。

マジすいませんでした!(フライング土下座)

これは凄い。これはヤバイ。脱帽です。まごうことなき傑作、怪作と言えましょう。
やはりなんといってもまず丸戸氏のテキストとシナリオの圧倒的な出来が素晴らしいの一言。これほどまでに
胸にくるストーリーに出逢った記憶は殆どありません。主軸となるメインヒロイン二人の物語は勿論、
今回のccで追加された新たなヒロインのお話も全て含め一切の妥協がなく、ストーリーの隅から隅まで
ぎっちり面白さが詰まった満足度満点の内容です。そしてそれをサイドから支える演出や音響効果も
やはりスキのない作りで、作品としての完成度も恐ろしく高いと思います。唯一グラフィックについては
立ち絵とイベントCGの差などに不安定感を感じるものの、塗りや量については申し分ないですし、こちらも
十分以上の納得は得られると思います。

流石に過去のエロゲー全ての中の最高、とまでは言えませんが(ジャンルや方向性に差のある名作を
単純比較すること自体ナンセンスだと思いますし)、しかしこと恋愛ゲームというジャンルで考えれば
私のプレイ歴の中では過去最高傑作の作品だったと断言できるものでした。

作品が非常にリアルに登場人物の性格や心情を描写しているため、展開にしろキャラにしろかなり
プレイヤーによって好みに差は出ると思いますが、しかし恋愛モノが苦手でないなら是非とも手を出して
みて欲しい必携クラスの一本。文句なし、太鼓判のオススメです。
別に「WHITE ALBUM」の1をプレイしてなくてもほぼ100%楽しめるのでそこも気にせず大丈夫ですよ。


以下長文感想。


※管理人はintroductory chapter単体をプレイしておりませんので、スペックシート的なところで
もしかすると勘違い等あるかもしれませんがご容赦下さい。初見セット版プレイ準拠だと思っていただけると。

■ボリューム及びルート構成について
ボリュームはccのみで大体30時間ほど、icとあわせると35時間ほど私のプレイ時間でかかりました。
膨大、といってしまって差し支えないでしょう。cc単体でグリザイアの果実と同じくらいあります。
ルート構成については序章としてicが存在し、今回のccからメインヒロインである雪菜とかずさ、そして
新規追加されたサブヒロインである小春、千晶、麻理の合計5人を攻略できるようになります。
攻略キャラによってルートの長さはまちまちですし、いくつかのキャラは同じルートを複数周回する等
比較的特殊な(といってもLeafのゲームという前提からすればありえる話ですが)プレイ時間を要する
ものもありますが、しかしどのルートも最短でも平均的なエロゲーのボリューミーな個別と同レベルの
プレイ時間を要するほどのものですので、メインヒロインズのプレイ時間の充実っぷりは勿論、
新規サブヒロインズが気に入った人でも満足できるとは思います。実際私も小春ちゃんが一番好きですしね。

■攻略について
攻略については結構難解な方ではないでしょうか。特に上記の特殊なルートを回る必要があるものについては
ちょっとばかりややこしい構造になっています。まぁこの辺も、Leafの昔のゲームは元からこんな感じの
ものだったので、昔からのプレイヤーにはなんとなく馴染み深いものとは思いますが・・・
最近の難易度なんてあってないようなエロゲーに慣れてるとやや戸惑うかもしれません。
ただどうしようもないようなら攻略サイトを頼るのもありかもしれませんが、一種ルート構成自体が
ネタバレに繋がりかねない要素も孕んでいるので、閲覧の場合はそこらへんは覚悟の上でご注意を。

■ゲームの進行関係
進行は完全に時系列進行式。完全に一日ずつを追っていくゲームではありませんが、日が変わるごとに
日付表示のアイキャッチが入るので時系列把握については困ることはないでしょう。
区切りの演出については基本的にその日付のみで、他場面転換は単純なワイプ表現が殆どとなります。
なので基本的にプレイに区切りをつけるとすれば日付跨ぎが一番無難なところではありましょう。
まぁ、区切るのを忘れるほど面白いんで悩ましいものではありますが・・・(笑)

■進行関係システム
こちらはスキップ、オートのみ。選択肢の前後ジャンプや、バックログジャンプも存在しません。
かなり攻略に手間がかかり、加えて共通のセーブデータのようなものも作りづらい作品なので、ルート回収は
多大なスキップタイムを要します。加えて前述の半強制オートパートもあるため、周回プレイ時の
タイムロスとストレスはやや多めな方だと思います。出来ればここはせめて選択肢ジャンプが
欲しかったかなぁ・・・。前述から繰り返しての通り、古き良きLeafのゲームを踏襲してるようなところが
あるので、それも味だ、とも言えるのですが。単純な客観的視点から言えばここは利便性が欲しかったか。
また、未読スキップをOFFにしている状態だと強制スキップがCtrl等のボタンで行えません。未読部分を
スキップするようなゲームではないですが、便利さという意味では一応強制スキップは欲しかったかな。

■システム・コンフィグ関係
コンフィグ周りは基本的にはやや簡略気味ながら基本的な調整がバランス高いのでそんなに不便はないかと。
キャラクター個別のボイス音量調整が出来ないところや、文字速度がスムース調整できないあたりがやや
足りなく感じるくらいでしょうか。プレイした感じ、必要性はあまり感じませんけどね。
クリックでのボイス再生・停止も選択できますし、各種確認ウインドウの有無も選択可能。また、
主人公ボイスのある作品ですが、Hシーンでの主人公ボイスカットなどの機能もついてます。

■デザイン関係
デザインについては流石長年ゲームを作り続け、コンシューマーにも進出してるだけあって全く不満のない
綺麗で、しっかりしてて、雰囲気にも合っているものとなってます。見易さや可読性、ピクトグラムの
関連付けなどもしっかりできてますし、殆ど文句をつける必要はないと思います。
強いてちょっとだけ気になった点があるとすれば、メインテキストウインドウの背景に透けている
「WHITE ALBUM2」の文字でしょうか。プレイ中ふとこの文字に意識が向いたときに少し現実に
冷めてしまうんですよね。「ああ、ゲームやってるんだった」みたいな。これだけ余計だった気がします。

■画面演出
画面的な演出についてはそう目立つものはありません。というか、最近のエロゲーっぽいものは
あまり多くはありません。立ち絵芸のようなにぎやかしも、エモーションエフェクトに頼った感情表現も
ありません。しかしかといって画面が寂しいかといわれればそうではなく。一番重要であろう雪の天候表現は
勿論ありますし、要所でのオート表現や絵の被せなど、ドラマ的な魅せ方が非常に技巧的です。
あとはやはり単純に、そもそも膨大な立ち絵がそれだけでにぎやかしになっている、というのもあります。


■音関係 - 音楽
音楽モードで聴ける範囲で言えば、楽曲数は31曲。うち、ボーカル曲が8曲なので、インスト曲は22曲。
この数字だけ見るとあんまり多いように感じませんが、実際は音楽モードで聴けないイレギュラーな曲が
音楽・BGM共に劇中いたるところでいろんな種類がかかるので全然そんな気がしません。
曲自体の質もかなり高いです。いつも思うのですが、Leaf作品は音楽にメーカーの個性みたいなのが
ちゃんと乗ってるのがまた凄いところ。BGMの使いどころもパーフェクトですし、ボーカル曲についても
OP/EDから挿入歌・演出的な歌までどれもこれも深読みできる味があって素晴らしい。
本作の完成度を脇から支える好要素です。コンプリートサウンドトラック発売せんかなぁ・・・。

■音関係 - 効果音
そしてこちらもまた音楽同様素晴らしい部分。ほぼ完全な環境音のみ、感情音なしですが、尋常じゃないほど
多彩かつハイクオリティです。どの場面で使われるものもしっかり吟味されている感じが伺えます。
リアルなストーリーであることを補強する役としてかなり重要な縁の下の力持ちを演じています。GJ。

■音関係 - 声優
声優さんは一応非公開なのかな?これまたあまりそこらのエロゲーっぽい声優さんではないですが、
技術と演技指導に関しては全く問題ないと思います。キャラによっての違和感などもなく、個人的には
不満はありません。ただ恐らく、主人公のボイスが比較的高めの男性ボイスで、かっこいいではなく
線の細い少年っぽい声なので、この点については好き嫌い激しいかもしれません。


■絵関係 - 全般
原画はなかむらたけし氏を筆頭絵師として、桂憲一郎氏、柳沢まさひで氏の三名体制。等身からして
リアル志向でデフォルメは弱めの、かわいいというより綺麗というフレーズの方が似合う絵師さんズですが
魅力は他のLeaf原画氏同様非常に高いポテンシャルを持っていると思います。ただ、いまいち安定感という
意味ではあと一歩が足りない感じ。前作icではかなり色々と評判の中でも苦言が上がり、今回のcc発売に
あわせてicパートの絵にも修正が入ったりもしているみたいですが、それでもまだちょっとフラフラと
したものを感じてしまいます。特にかずさ、小春あたりは絵によってブレがちかなぁ。
表情などは魅力的に描けているし、塗りの表現も高品質かつ多彩なので十分楽しめるポイントでは
あるのですが、しかし本作でやっぱり少しだけマイナスしてしまう部分ではあるでしょう。

■絵関係 - イベントCG
イベントCG枚数はic部分で27枚、そして今回追加された部分で126枚の、セットで合計153枚。
これはもう文句を言ったらバチがあたるレベルのボリュームですね。大変素晴らしい枚数です。しかし
とは言えまぁ、プレイ時間が膨大なため、実際プレイしているときにイベントCGにめぐり合える
時間対比率で考えれば他のゲームとあんまり差はないんですが・・・(笑)
差分についても十分以上に満たしており、ことイベントCGが表示される場面において不可思議や不満を覚える
部分はなかったように思います。シーンチョイスもばっちりです。
欲しいと思う瞬間に欲しいだけの絵があります。

■絵関係 - Hシーンについて
Hシーン絵はicとあわせてイベントCG全体のだいたい1/3ほど。シーン回数にして24回。CG数にしろシーン数に
しろ、流石に雪菜とかずさの割合がかなり多めになっていますが、サブヒロインズも最低3回はあるので
ご安心を。シーン自体の尺も結構長いですし、リアル志向なゲームなりのエロさみたいなのもあったりで
意外と実用性もあるやも。睦言を交わすような甘いシーンから、背徳感を煽るようなシチュエーションまで
生々しい雰囲気が漂っているのがいい感じ。意外にも好感触だった部分です。

■絵関係 - 立ち絵
立ち絵についてはかなりキャラクターによって量と種類がバラッバラですが、総量として言えば
演出の項でも言ったとおり間違いなく膨大。メイン二人はいわずもがな大量ですし、他もメインとして
多く出番のあるキャラについては差分も多彩。ポーズ差分のほか、腕差分がかなり多いため、見てての
紙芝居感はかなり低めです。加えて脇役キャラクターも恐ろしく多く、立ち絵のある登場人物は
25人を超えるので、場面を彩るキャラがいない、なんて感じる部分はかなり少なくなってます。
表情や衣装の差分なんかについてもキャラの出番数に比例してではありますが必要なものは十分あり、
ここはかなり力の入ったいいポイントでしょう。文句なし。


■話関係 - キャラクター全般
非常にリアルな等身大のキャラクター達と言えるでしょう。勿論、ストーリーを構成するための
必要最低限のドラマチックな、あるいはエキセントリックな個性は各人持ち合わせていますが、それ以外は
かなり現実的な人物に根差したキャラクター作りがされています。ライター氏の表現力が高いのも
合わさって、どのキャラクターも恐ろしく存在感が強く、非常に生き生きとしたレア感の強いキャラクターに
なってます。それ故逆に言えば、リアルで生きていくうえで周囲の人間みんなをみんな好きになれないように、
キャラクターの好き嫌いもプレイしていて如実にプレイヤーによって格差が出るだろうとも思いますし、
初見とプレイ後のキャラへの好悪の印象の変化もかなりのものになると思います。
加えて劇中のキャラクターたちの判断や思想・行動に共感したりあるいは反発を覚えたりするのも
またかなり強いものとなるでしょう。それだけのめり込めるほどの魅力的なキャラクターたちです。
ただそうなると当たり前ですが、当たり前の記号的に萌えられるようなわかりやすいキャラクターは
殆どいませんので悪しからず、なところではあります。

■話関係 - 主人公
恐らくこの点がこのゲーム最大の意見の別れどころになるでしょう。単純なスペックシートで言えば
有能で頭も切れるし、行動力もあるし、物語を引っ張る力もあるし、その上時を経て紡がれる物語らしく
時系列ごとにしっかり成長もすることができるかなり理想的な主人公ではあるのですが
キャラクターの作りとしてまず上記キャラ全般と同じように非常に生の人格らしいですし、加えて
恋に揺れに揺れ翻弄されるという役目を負っているためある一面ではとても弱く、若い部分も
持ち合わせているのが非常に難しいところ。彼に共感できればこの作品は恐ろしく楽しめますし、
出来なくても許容できれば十分ではありますが、彼を苦手と思うようになるとこの作品を進めるのは
かなり辛いようには思います。
ただ、無印ホワルバや、その他恋愛系ゲームの重鎮へタレ主人公などと比べるとはるかにずっと
とっつきやすい主人公だとは思います。ヘタレとはまた違う方法論と感情で動いている側面が強いですしね。

■話関係 - テキスト
シナリオはこれまでにも触れての通り丸戸史明 with 企画屋・・・ですが丸戸氏のテキストだと思っておいて
いいでしょう。結構ドタバタギャグやファンタジーなものなども書ける方ですが、そういう方向性は
完全に鳴りを潜め、粛々と情緒深く物語は綴られます。文学作品のような小難しさや強いクセのようなものは
文中に殆ど感じることがなく、非常に読みやすくプレーンな文章ではあるのですが、長く読んでいくと
個性のようなものにも触れることが出来るという、判ってましたが非常に質の高いテキストです。
私的には氏の作品の中でも一番好きな読み味でしたし、これについて嫌悪を感じるような人は根本的に
この作品に見向きもしないでしょう。求めている十全なものがあります。

■話関係 - シナリオ
この作品は全体のあらすじを語ろうとするとicをまるごとネタバレする必要があるので
あえて踏み込みませんが、一言で言ってしまえば三角関係を軸とした年単位の長い恋愛ストーリー。
雪菜とかずさの間で揺れつつも、その経緯で起きる出来事に翻弄され、サブヒロインルートを含めた
色々な結末へと向かっていくお話です。キャラクターの構成と同じく、ストーリーもやはり基点となる
話のきっかけだとかこそ話を成り立たせるためのご都合がありますが、それ以外は見事に生の
キャラクターたちの心と心のぶつかり合いから物事は全て起こります。なのでストーリーにも
非常にリアリティと説得力があり、その前提でいて恋愛という特殊な感情の揺れ動きを見事なまでに描ききった
この完成度は筆舌に尽くし難い素晴らしさがあります。本気の恋愛っていうのはこんなにも
めんどくさくて、鬱陶しくて、だけど心惹かれるものだと思い出させてくれた気がします。
やってることはエロゲーギャルゲーというより氏の過去作であるNG恋のようにドラマや小説の方が
近いのですが、むしろそういったカテゴリ違いの中の名作と比べても、物語から得られる感動や
胸に残るものはそれらと遜色ないか超えかねない質を誇っていると言えるでしょう。
加えて前述の通りルートによっての格差はあっても妥協はなく、全てのルートが非常に緻密に計算され
作りこまれており、頭から尻尾まで変わらぬ高い密度の面白さをみっちり孕んでいるのも素晴らしい部分。
全ての結末に存在感があり、プレイヤーによってどのルートが自分にとっての正道かという考えを
巡らせることができるのも非常に楽しいのではないでしょうか。
文句は全く思いつきません。こと恋愛モノというジャンルのギャルゲーにおいて、これを超えるものは
よほどの突然変異でも起きない限り向こう数年は生まれないと思いますね。

■余談
WHITE ALBUM1との関連性については殆ど考える必要はありません。一応世界観の継承がされているのと、
いくつかの楽曲が使われますが、これはむしろLeafの作品全般が殆どの場合でいつもそうなので
全然気にする必要はないでしょう。WAの曲だけでなく、RoutesやTHの曲なんかも使われてますしね。
知らずにプレイしても100%楽しめて、知っててプレイしても5%も満足度は変わらないでしょう。
むしろ知らずにプレイすることで感じる面白さもそれはそれであると思いますので、WA1をプレイして
いないからという敬遠は無用ですのでご安心を。


以上となります。
殆ど褒めることしか出来ないレビューになってしまいました。頑張ってどこかで苦言を呈したろうと
思いましたがやっぱり無理でした(笑)それくらい本っ当に!素晴らしい作品だったと思います。

まぁしかし、言ってしまえばこの作品は純粋な2011年作品ではないことが問題といえば問題ではありましょう。
分割商法になった上に、前編から後編まで1年半以上待たされるというのは流石にファンには苦行を強いすぎて
いるとは感じます。なのでccとしての点数は91点で、icとあわせて考えれば94点という形で
今回の点数はつけさせて頂きました。あわせて一つのWHITE ALBUM2という作品だからこそ、この作品は
エロゲー史の頂点クラスに残る圧倒的な一本になるのだと思います。

後はこう・・・作品自体への不満ではなく、Leafというメーカーに対しての不満はややあり。
今回のccは発売日発表や予約開始があまりにも遅すぎたように思います。加えて年月が過ぎたことによる
ユーザー、そして店舗の熱の冷めっぷりは明らかに明らかでしたし、そこに対するケアをするのは
どう考えてもメーカーのやるべきことだったはず。それが足りなかったのであろうことは、今現状の
市場在庫の枯渇から逆説的にほぼ明らかであると言えるのではないでしょうか。
Leafというメーカーがこの業界の一番根っこを育ててきたのは理解しますが、かといってその座に
胡坐をかいて座り続けるべきではないし、ましてやこんな素晴らしい名作の商機を逸するというのは
メーカーの利益以前に名作に光が当たりにくいという意味で非常に勿体無い。
Leafという名メーカーの存続のためにも、業界のためにも、もう少し販売についての努力をして欲しかったと
プレイしたからこそ強く強く思えてなりませんでした。


ちょっとしみったれた締めになってしまったので、最後に気を取り直して本作オススメユーザー!
まぁ正直全エロゲーマー無差別でオススメ!と言いたいところではありますが(笑)、一応傾向を加味して
「恋愛を描いた作品が好きな全てのユーザー」でひとつ。
本当に掛け値なし、諸手を挙げて全力でオススメする素晴らしい傑作です。
ちょっとヘビーな展開に胃が重くなったりもしますが、心に強く残るであろう稀有な作品であることを
私はここに保障します。
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