
タイトル:'&' - 空の向こうで咲きますように -
メーカー:暁WORKS
期待値:☆☆☆☆☆☆☆☆☆★
タイトルがこう、文字コード的に大変困る一本ですよね(笑)
最近ではサブブランド系がかなり充実してきて本家とは別口の勢力になりつつある暁WORKSですが
本流である本家暁WORKSの作品はるい智ファンディスク以来、完全新規タイトルとしてはコミュ以来で
かなり久しぶりですね。本作もいつも通りの、原画:さえき北都×シナリオ:日野亘&衆堂ジョオ×
ディレクター:憲yukiのベストスタッフラインナップで、まぁこれもう期待するなというほうが無理でしょう。
個人的にも無印るい智からずっとプッシュしてきたラインだったので超楽しみにしていました。
してどうだったかというと。間違いなく氏らの作品である雰囲気は全体から発せられているし、
シナリオ的にもシステム的にもストーリー的にもかなり挑戦的で意欲作で、相変わらず一筋縄ではいかない
未知なる面白さを秘めててめっちゃ楽しみ・・・ではありますが、ただそれ故に、今まで以上に
「過去作とはまた別のコトをやってる」感じが強いため、既存ユーザーをも篩いにかけてる雰囲気が。
逆に言えば今までの作品が合わなかった人も今作には合う余地が増えてるということでもあるのですが
なかなかとらえどころの難しい作品ではあるように感じました。
どの点についても要素ごとに分割しての完成度も高く、単純な出来のスペックだけで言えば
それだけでもかなり良作レベルなのではあるのですが。
相変わらず他人に薦めにくいゲームを作るなぁ、このライン(笑)
とまれ、間違いなく個性的で、「何かがありそう」な予感を感じる作品なのはガチ。
自分としては必携レベルで買いですが。体験版プレイ推奨度が結構高いものだとは思います。
以下感想。
システムについては基本的な部分を押さえつつも、妙なところにちょいちょい独創性が。
コンフィグ関係は昨今としての普通レベル。画面サイズが元々大きいのにも起因してはいますが
1画面でかなり綺麗にまとまっているコンフィグでデザインとしてもばっちり。
ちょっと変わってるのはメイン画面から呼び出せるシステムメニューと、テキストウィンドウに
配置されてるボタンの組み合わせ。QSやQLが1クリックで出来ないってのはちょっと疑問。
他、コンシューマーゲーであるような実績システムがあったり、段々と書き足されていく地図があったり
あっぷりけ系ゲームのフローチャートの派生であるシナリオ選択なんかもあったり。
これら特殊システムは製品版にならないと本当のよさは判らないと思うので判断は保留ですが、とりま
悪くはなさそう。
演出系は各キャラの魅せ技にはアニメが入ったりしてるのを筆頭にかなり気合入ってます。
いつも通りの暁WORKS・・・というかあかべぇ系列汎用演出もありつつ、このタイトルで新規に増えてる
効果もたくさんありますね。見ててのにぎやかさはかなりあり。
音周りもいつも以上に個性的ですね。特に「声」も音楽の一部分として使うBGM・・・Noesisやイノグレ、
あとはetudeなんかでもやってる感じの曲が増えてるのはなんとも覚えがいいところ。
加えていつも以上に効果音が多彩ですね。劇中効果音もめちゃんこ多彩なんですが、それに加えて
かなりのシステムアクションに対するシステム効果音の割り振りも行われています。
絵は暁WORKSのメインラインとして最早完全な定番となったさえき北都氏。
めちゃんこ巧くなってますね・・・。るい智の時点で既に完成された個性を持っていた氏ではありましたし
コミュ、るい智でも確実にちょいちょい進化してましたが、今作はその進化の進み度合いが
今まで以上に感じられます。るい智FDがFDだったが所以ってのもあるかもしれませんが。
特にイベントCG系のハッとする魅せ方はかなりこの作品の魅力の一つになるでしょう。
シナリオ。今までの作品は割かしダーク寄りでしたが、今作はもうちょっとだけ明るくポップな構成・・・
ではありますが、根底のややこしさ複雑さは変わらず。気分だけはかなり軽いので、暁WORKS作品よりも
あっぷりけ作品の序盤にも近い感触を覚えます。キャラクターがみんな結構エキセントリックなところ、
展開がかなり速いところ、設定が雑多であることなどなど、ワクワクさせる要素かなりてんこ盛りで
楽しいのですが、相変わらずテキストが超クセ強めなのもあって好みはかなり分かれそう。
また、上記で列挙した魅力のうち、キャラや地盤などの設定は過去作品とは似て非なるものであるし、
展開の速さなどはかなり毛色の違いを感じます。このあたりが結構今までのファン層からも
えり好みされて意見が割れそうな予感です。
めっちゃ面白くなりそうな要素は孕みまくりで、今から楽しみで仕方ないんですが
ほんと迂闊にはおすすめできない個性的一本。ただ、変化にしろ力の入れ方にしろ、これほどパワフルに
意欲を感じる、「作品」らしい「作品」もそうそうないので、まずは一見、試してみて欲しい一本です。
















