
| タイトル |
妹ぱらだいす!~お兄ちゃんと5人の妹のエッチしまくりな毎日~ |
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|---|---|---|---|
| メーカー |
MOONSTONE Cherry |
発売日 | 2011年1月29日 |
| 原画 | 伊東ライフ | シナリオ | 屑美たけゆき / 水瀬拓未 / 若瀬 諒 |
| 評価 |
79点(100点満点中) | ||
まさか応援バナーがもうメーカーの鯖から消えてるとは思わなかったよ。探した探した・・・
MOONSTONEの姉妹ブランドというか内部ブランド?であるMOONSTONY Cherryの二作目は
恐ろしく端的なこのジャンルに全てが詰まってます。「妹とHをしまくるADV」です。
可愛い女の子のヌキゲーを作るブランド、と自ら謳うだけはあり、同人界隈でもそのエロさと可愛さで
非常に人気の高い伊東ライフ氏を単独原画兼"エロプロデューサー"に立て、初見から画面の前の
お兄さんの股間を枯らしにかかるエロさ匂いたつインパクトをカマしてきた意欲作。
ちょっと広報関係が遅かった印象もあり、非常に晩成型の盛り上がりとなってしまった結果、1月の
タイトルの中でも頭数個抜けての大品不足となり、つい最近まで入手が困難な状況となっておりました。
さて、その出来ですが。実に名前にそぐう、素晴らしい期待通りの出来の作品でした。
言ってしまえば本当にそのまんま「可愛い女の子のヌキゲーを作るブランド」による「妹とHをしまくるADV」
であり、「妹ぱらだいす」であり、「お兄ちゃんと5人の妹のエッチしまくりな毎日」である、と。
これぞ看板に偽り無しと胸を張っていえる作品ですね。上記四つのくくりに対しどれか一つでもピンとくるなら
買って損はしないだろう、非常に優秀な和姦系エロゲーです。
強いて文句をつけるとするなら、逆に言えば上記四点以外がイマイチな点。単純なADVとしての
面白さや良さは平均かそれ以下クラスなので期待しないのが無難でしょう。
また、エロ方面の挑戦的なシステムの数々や実験的な部分などは好みという意味では
かなり割れそうかとは思いますし、普通の抜きゲーとは少しだけ違った部分もありますので
逆に「ヌキゲー慣れ」してる人も多少の違和感を覚えるかもしれません。
以下長文感想。
いわゆるいつもと違ったエロ重視タイトルなのでいつもとちょっと書き方を変えてます。
まずは総ボリュームから。いわゆるキャラクターを何度か選択していく行動選択型の進行形式で、
完全なプロローグの共通は30分とかからず、部分的に共通をはさみつつ選択を行う中盤、及び
ルート確定後をあわせると個別は各2時間~3時間半ほど×5人分。加えてそれよりは少し短い
ハーレムルートが1時間~2時間ほどで、計6ルート、プレイ時間は13~18時間ほどでしょうか。
触れ幅が多いのは殆どHシーンなので、セリフ比重が相当高いため。喘ぎ声から何から何まで全部を
聞いてプレイすると結構長く楽しめるかとは思います。
プレイの区切りは選択肢があるうちは行動選択画面が、個別後はエピソードごとにアイキャッチが
入る形になっているので、区切りのつけやすさは非常にストレスフリー。
ちょっとした合間にちょこっとだけ、という進め方も可能で、かなりプレイしやすいです。
システムについて。エロ関係は最後に回そうと思うので基本的な部分を。
ADVのシステムとしてみると項目面は必要なものが過不足なく揃っている感じ。細かい設定までは
できませんが、マイナスするようなものはないかと。漢字のルビを振るか否か、なんて珍しいものもあります。
ちょっと特殊なのがバックログ。マウスホイールでログを表示しようとすると、バックログ画面ではなく、
メインウインドウにそのまま一つずつ過去ログが表示される、簡易バックログというのがデフォルトに
なっています。要は画面をしっかり見れるという利点がありますが、その代わり一気読みはできないので
ログとしては一長一短。簡易バックログを使うかどうかは設定で変更できるので、好みで変えるといいかも。
あと、メインウインドウの透過調整をコンフィグに入らずに変更できるシークバーがあるのは
このゲーム、というか抜きゲーとしては最適解だと思いました。Hシーンで肝心な部分がテキストウインドウに
被ってると思ったらちょちょっと薄め、通常シーンでは可読性重視のため濃い目に、という変更が
ハードル低く可能なのは実にいいですね。
システムデザインについては良くもなく悪くもなくでしょうか。雰囲気を掴むという意味ではばっちりだと
思いますが、色使いにしろフォントにしろ可読性という意味ではあまり優れていないものを採用している為
読みづらい、あるいは目が疲れるという要素はあると思います。特にピンクの使い方が結構ハード。
演出について・・・は基本的に「ない」の一言です。これについては多少くらいは何かあった方が
見てて楽しかったかなぁとは思うんですが。
あ、背景を一面の布にして、そこに立ち絵を表示することで「ベッドに寝ている」を表現していたのは
画期的すぎて笑いました。しょっぱい、ホントしょっぱい・・・!
音周り。音楽の方はボーカルがOP/EDで2曲に、BGMが17曲の計19曲。
エロ重視のゲームにしては十分な量かと思いますし、BGMについてはさりげなく曲自体の出来も
結構悪くありません。雰囲気としては基本的にプレーンなドタバタラブコメソングですが
安心して聞いていられるテンプレートながら丁寧な曲ではないかと。
ボーカル曲は・・・まぁ、好き好きでしょうか(笑)私個人的にはイマイチ。
雰囲気だけはばっちり見事に表現できてるとは思いますけどね。
効果音は基本的に環境音のみでしょうか。エモーション系もありませんし、そもそも量も種類も
大して多くはありません。ただ、元々殆ど自宅と自宅周辺で完結するストーリーなので、大して
そういったものが必要に駆られる場面も多くはなく、そこまで気にはなりません。
声優さんについては特に苦言を呈すほどではなく。比較的新人さんやいわゆるSkyFish的な
登場作品に偏りのある方が多いので、ライトゲーマーの方だと耳慣れしない人が多いかもしれませんが
基本的にはキャラともしっかりマッチしてますし、問題はないでしょう。
絵のおはなし。本作一つ目の大きな魅力ですね。
前述したとおり原画は伊東ライフ氏。同人界隈で非常に人気のあるエロ萌え絵師さんです。
エロさ可愛さともに素晴らしいです。基本的には萌え絵としてスタンダートな描き方ではあるのですが、
なんというかそこに加えてのセックスアピールが凄まじいですね。肉感、重量感がしっかりしているので
そこにしっかりとエロ肉が存在しているインパクトがあります。
絵風としてもこれを極端に苦手と思う人はそんなにいないと思いますが、多少顔の描き方などに
クセのある方なので、少し好みで印象は変わるかもしれません。
また、身体の崩れ・・・というよりは特徴的なアングルやパースを使いすぎによる違和感が多少あったりとか、
もしくはエロさを強調するあまり乳の大きさなどに絵によってあからさまな差がある点だとか、果ては
キャラによってどうも得手不得手があるっぽい所などなど、
細かい所は少し突っ込みどころがあるかなぁとは感じましたが・・・。
まあでも、そんなことが割とどうでもよくなるくらいにはやたらとエロいので個人的には全て良し。
そんな絵によるイベントCGは各ヒロインにつき14枚ずつ×5とヒロインルートが7枚の計77枚に、
SDイラストが6枚で合計83枚。SDを含めて一人原画ですし、これくらいなら納得の量かと思います。
枚数以上に差分のインパクトが結構ありますしね。差分が10枚20枚あるCGが結構あるので
むしろボリュームに文句をつけるのはお門違いでしょう。
塗りの質も高く、エロさを演出する相乗効果として非常に高い魅力を発しています。
ただ多分好みが割れそうなのは、精液表現がやたらと黄色いところですかねぇ。
純度高いただの白よりエロいのは確かなんですが、あんまり黄色いのは陵辱やもうちょっと濃い絵風の方が
マッチしてしまうので、もうちょっと抑え目な色使いでもよかったんじゃないかとは思います。
対して立ち絵・・・はこのゲームのADVとして最大の手抜きにして残念ポイント。
まさかのポーズ1パターン。腕差分などもなく、また服装差分も平時の服(制服なのか私服なのかすら
若干判然としない)、下着、全裸、パジャマ程度で、ついでに平服以外は殆ど使用されないので
実質ADVパートはその8割をいつも見てる服とポーズで突き進みます。
流石にこれは、いくらADVパートがどうでもいいとは言えどうだろうかと。かなり見ててしょっぱいです。
前述の通り演出も基本的にないので紙芝居以下とすら言えます。
優先度の比重が違うにしても、手を抜くなら抜くでわからんように抜いて欲しいですね(笑)
お話。まずはキャラ周り。
完全にテンプレートヒロインです。エロゲーらしく、いかにも萌えゲーらしく、
そしてMOONSTONEらしいと言える、妹として出てきそうなキャラクターが5人揃ってる感じです。
それ故考え方などは読みやすく、また展開も読みやすいですし、エロにあわせたご都合主義よろしく
適度にお馬鹿なので、非常にぬるーく楽しむことが可能です。
ただ勿論その代わり底は浅いですしキャラクターの思慮深さみたいなものを求めるのは厳しいです。
一長一短かつ非常にピーキーな作りですが、しかしこの作品にとっては最適解なので
ここはよく割り切った、ということにしておくのがいいでしょう。
主人公については適度に行動力があり、適度以上にとんでもなくダメな変態紳士なので
笑って傍観する分には楽しいキャラクターですし、どこか憎めない雰囲気もあります。ただ、その行動を
ちょっとでも真面目に見てしまうとかなり行動にブレがあるし鈍感力も高いので心理推移は
なかなか共感しにくいしで辛く感じる人はいるかもしれません。
エロゲーだから、フィクションだから、とプレイする前に自分に言い聞かせるのが大切です。
シナリオ。と、いえるほどのものはありません(笑)
妹と家族の境界線を適当に乗り越えて、適当にくっつくお話です。どのルートもちゃんと一本筋の通った
話にこそなっていますが、そこから何か汲み取るほどの大層なものはありません。
逆に言えば、無味無臭なので一番重要であるエロに対しての余計な邪魔にもなりませんので
ある意味理想的なシナリオとは言えるのかな、と思います。
ただまぁもうちょい起伏があるとヒロインに対しての思い入れが変わったような気はします。
言ってしまえば可愛くてエロいだけの舞台装置なんですよね、このゲームのヒロインって。
さて、最後にエロ周りのお話について。ここからが本番ですね!
まずエロ全般をまとめて言えば非常に「よく判っている」し「挑戦的」だしといいところが多いです。
Hシーンはただただ単純にヤってフェラしてヤってフェラしての繰り返しではなく、各ヒロインの属性に合わせ、
更に一段階発展させた特殊、ないし背徳的なシチュエーションまで網羅しており、全てのシーンに
エロとしての個性があるので飽きさせません。よくぞここまで潤沢にバリエーションを準備したものです。
セリフ回しなども非常に凝っています。個性や主張の強い印象こそありませんし、淫語自体も
キャラにあわせた定番のものではあるのですが、使い方の緩急が巧いので邪魔になったり
逆に冷めさせたりすることがない、なかなか的確な使い方をしており効果が高いです。
また、アニメーション、断面表示、射精カウンター等エロ系のゲームには定番なものから
どうしてそんなものを思いついたというシステムが色々実装されており、盛り上げに一役買っています。
加えてBGVが比較的他のゲームと比べてもかなり自然なのがいいですね。パターンが複数あるのかな?
ひどいのになると同じ喘ぎ声が淡々と流れ続けて邪魔なだけのBGVとかありますが、この作品のそれは
繋がってもほぼ違和感ないようにしっかり作られているので効果が高いです。
と、ここまでは良い点なのですが、それら美点のいくつかは逆に悪点となる部分もあったり。
例えばアニメは非常に中途半端です。動き自体もFLASHや揺れる何某ツールみたいなものの
延長でしかないですし、各ヒロインにつき2シーンだけがアニメ対応になっている上そのシーンチョイスが
あまり脈絡ががないため、アニメ推奨派にも否定派にも今一つ得になりきれない感じがします。
また、断面表示はいくつかパターンがあるだけで動きもあまりないしフルモザイクなので
よくわからんものが画面上にあるだけ、という印象にも。
バリエーションの多さについても、多すぎることが逆にともすれば詰め込みすぎのきらいがあり、広がりすぎで
今度は定番の本番やフェラなどが少なくなってしまっています。
特殊なシーンも全てとは言わなくも、いくつかは締める部分でオーソドックスに立ち回るよう
バランスを取っておいたほうがよかったんじゃないかと感じました。
また、これについては1シーンがそこまで長くなくお手軽に作られているのがよくもあり悪くもありなのかも
しれません。要は好きなシーンをシーン再生で見る分には都合がいいのかなと思うのですが、
ストーリーとして追いつつエロを求めるとイマイチ自分の好きなシーンにぶち当たらない、という。
あちらを立てればこちらが立たずな問題ではあるのですが、折衝点にはまだ至れてないと
思うだけに、次回作に期待したいところですね。
以上。
エロゲー、ヌキゲーとしてみるならばまだ磨けば光る部分を残してはいるものの、非常に高い魅力を
誇る作品ではありましたが、総じてADVとして見るとあからさまに残念な部分も多く、バランスが悪すぎて
いまひとつ手放しでよかったといいにくい作品、ってところでしょうか。
ぶっちゃけADVパートの要素要素は平均クラスかミドルプライスクラスでも十分だと思います。
この作品の場合それにすら至れていないので(笑)、あとちょっと力を入れてソツのない感じにしてくれると
非常に評価しやすいんだけど、と残念に思うばかりです。
しかしそこらへんを飲み込めてしまえるのであれば、大変見所のあるガチなエロゲーであり、
是非今後とも突き詰めて進化させていって欲しいブランドだといえるタイトルでした。
ということでオススメユーザー。
最初に書いたとおりですね。「メーカーコンセプト、タイトル、サブタイトル、ジャンル名。あの4つの
どれかに思考か股間がピンときた人全てに」。
エロを求めるだけなら非常に幅広く楽しむことが出来るでしょう。
ただ唯一、強いて言うなら上記要素のうち「妹」って部分だけは取っ掛かりが若干薄いです。
これは話だのキャラだのがほぼ無味無臭かテンプレな点に起因するのですが、お陰で妹に興味が
なくても楽しめるハードルが低い、という美点にもなってる半面、とにかく妹ゲーが好きで好きで溜まらない
生粋の妹派には物足りなさを与えるかとも思いますので、そこだけご注意ください。


















