
| タイトル |
グリザイアの果実 |
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|---|---|---|---|
| メーカー |
FrontWing |
発売日 | 2011年2月25日 |
| 原画 | 渡辺明夫 / フミオ |
シナリオ | 木緒なち / 藤崎竜太 / かづや / 桑島由一 |
| 評価 |
89点(100点満点中) | ||
FrontWingの新作はブランド10周年作品!ということで、えらい豪華なスタッフを集めての意欲作。
原画には最近アニメでも名高い渡辺明夫氏と、うたシリーズを支えてきたフミオ氏、
シナリオには恐らく中心にうたシリーズの根幹を作った藤崎竜太氏と、安定した実績を持つ木緒なち氏、
最近のフロントウイングを支えてきたかづや氏、そして途中からは過去フロントウイングに関わっていた
なつかしの桑島由一氏も追加という錚々たる顔ぶれで、それだけでも期待が高まる!というのに
更に体験版、デモムービーと発売前の山場である量要素ともまで素晴らしい出来を見せつけてくれて、と
これで期待しない方が無理だろう、と。実際この激戦たる2月の顔ぶれでも揺るがない
注目度一位作品だったと言えるでしょう。
さて実際どうだったかというと。ほぼ、概ね、期待には応えてくれたと言って過言ではないと思います。
ボリューム、絵、システム、演出、音楽、音声、その他サービスもろもろ・・・その全てが現在のエロゲーの
平均値を上回っており、どころか完成度としてSクラスの出来栄え。
そして発売後作品を評価する一番重要な点となるシナリオについても、前半の個性と勢い溢れる
ギャグにしろ、後半個別に入ってのシリアスにしろ、どちらも昨今ではあまり見られない練りこみと
深い意味を持たせることに成功しており、工夫も多く見られるため、エンターテイメント作品として
大変素晴らしい出来栄えです。
あくまで個人的な印象としてですが、判りやすく例えて表現するなら「シリアス描写にも成功した暁の護衛」
あるいは「現代版それ散る」あたりが性質としては比較的近いんじゃないかと思います。
このレベルの作品を作れるメーカーは今現在いくつもないでしょう。
要素全てがボーダーも水準も異常な高さでまとまってる一本でした。
ただしかし、非常に悩みましたが点数を90点台に上げられなかった理由も、やっぱりシナリオ。
どうしても4人ライターの差が出てしまっています。全員が全員、今まで各人が手がけてきた作品の中でも
1,2を争う出来のシナリオを書いてはいるのですが、しかしやはりうたシリーズ本家である藤崎氏の
圧倒的な個性と筆致に他3名が至れておらず、あからさまにルートによってシナリオの性質にしろ
キャラクターの性格にしろ差があり、全体の印象がちぐはぐになってしまっています。
完成度が高いが故に余計その差が浮き彫りになっているようにも感じますね。
とは言え、シリアスが重いことや、人によっては鬱ととられかねない展開もあるので
一概に全幅で方々に勧めることこそ難しいものの、「シナリオを楽しむ」ことが出来るエロゲーマーなら
とりあえず手を出してみてほしい、必携クラスの一本だと思いますよ。
以下長文感想。
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