![『id[イド]』 応援中!](http://www.astarcube.net/banner/id.jpg)
| タイトル |
id -Rebirth Session- |
||
|---|---|---|---|
| メーカー |
rootnuko |
発売日 | 2010年1月29日 |
| 原画 | アマクラ | シナリオ | 川石幸宏 |
| 評価 |
70点(100点満点中) | ||
どうしてこう今月は素直に面白さ=点数という形でつけられないゲームばっかりなんだ(笑)
新ブランド、rootnekoのデビュー作はクローズドサークルを舞台とした推理サスペンス。
最近の傾向としてというか、そもそも最近こういったジャンルの作品を出すところが減っているので
まずしょっぱなからコレを出してきた気合は買いましょう。
それでいて原画にとっぱらのアマクラさんを起用して絵買いも誘発させたのは巧いと思います。
決してつまらない作品ではありません。読ませてくれるし、続きが気になるしで
シナリオ好きなら決して悪い作品ではないです。ただあらゆるところから安っぽさがあるわ
残念ながら失敗と言い切れそうな探偵モードとか、色々台無しな点が多くてマイナス。
メルクリアと似たような、しかし加点部分と減点部分が逆転したようなゲームです。
そしてそれ故に残念ながら初心者かなりお断りなタイトルであるとも言えるでしょう。
まずはいつもどおり比較的よかった点からあげていきましょうか。
シナリオはかなり荒削りではあるもののサスペンスとしても最後まで続きが読みにくく、
またキャラクターを通して語りかけてくるテーマもエロゲライターとしては異色で面白いです。
分量としても多くもなく少なくもなく。しっかり一本のエロゲをやったという満足感は十分。
ただ、展開に中だるみもありませんが、むしろ逆にめまぐるしく状況が動くのに
解決の糸口が最後まで判然としないのは好みの分かれるところか。
真面目に自分で考察・推理して進めればより楽しめるのだろうとは思いますが
ただ読み続けるプレイスタイルであればもどかしいかもしれません。
キャラクター。全キャラクターともに腹に一物抱え、かつ前提として
自殺志願ちっくなところのあるネガキャラ集団である、というマイナスのスタートラインに立ってる割に
よくここまでヒロインズが割とちゃんと女の子として魅力あるように書けたな、というのは好印象。
そしてその前提を逆に活用し男ども等の脇役がより生々しい胡散臭さを放ってたのもいい感じ。
そのため若干二名、たぶん人気投票をすれば最下位とブービー間違いなしの二名が
それ故に輝きすぎて心底ウザかったですが、つくりとしては大正解でしょう。
惜しいなと思い、そして流石に仕方ないか、と思ったのは、主人公以外のキャラの心理推移が
比較的唐突でわかりにくく、またあまり描かれないので感情移入しにくい点でしょうか。
絵は個人的な意見で言わせていただけばすばらしいです。可愛いところは可愛く、
それでいてボディラインはどいつもこいつもえろい。アマクラさんブラボー。
女の子、の区分に入るキャラは総じて安定しておりましたが、男性と女性に関しては
ちょっと部分的に不安定なところもあったかな、というのが若干残念なくらいかな。
あと衣装が奇抜すぎた方が二名ほどいたのは多少浮いてたか。理由もなかったし。
塗りも自己主張が強すぎずサスペンスの雰囲気とエロゲーとしての地盤の中庸をいく
程々狙い通りのバランスだったのではと思います。
さて、ここからちょっとだめだめーなところ。
音楽。ダメ・・・というか、いかにも低予算臭がすごい、何年前のエロゲやねんという雰囲気。
音数が少ないせいかそれがかえって雰囲気にマッチしてしまっているのですが
これを狙ってやったんだ!と開き直られたりしたらちょっとどうよ、という感じ。
付随してデモムービーもなかなか擁護できない出来。
そしてシステム。基本的な点からすれば項目自体に問題はありませんが
これまたデザインがいかにも何年前の(以下略)で切なくなります。
また冒頭で語ったとおり、売りのひとつとしている探偵モードも言ってしまえば選択肢総当りで
間違うということもないひどく冗長で退屈なもの。最近向きでは決してないです。
この感じ何かに似てるなーと思ったらエクソダスギルティーだわ・・・。
そしてたぶんここがプレイヤーの賛否のうち否が多そうな、Hシーンの数々。
シーン数の偏りこそないものの、ザッピングシステムや物語自体が鬱屈としたサスペンスであるため
主人公×○○、というシーンが少なく、かつ主人公との本番がないキャラが居るわ、更に陵辱なんかもあり。
これだけで萌えベースのエロゲーマーには厳しいところですが、かといって陵辱を期待すると
物凄く短く中途半端にしか描写されなかったり、ヤり捨てられた状況だけで話が終わってたりと
そっちでもさっぱり満足がいかない、どっちに振れても残念な出来。
絵の描き方がエロ漫画ばりのフェチズム溢れるいやらしさでいいだけに凄く残念。
ただ唯一この作品だけのHシーンのアドバンテージとして、空と草原と海の広がる孤島での物語なだけあって
10以上のHシーンのうち屋内は1シーンのみ、あと全部おそとでえっち!ですので
青姦好きにだけはたまらないかもしれない・・・。
ちなみに私個人としての意見だけでは陵辱も青姦もむしろ大好物なので
実はどちらかというと賛否の賛だったりします(笑)が、ただやはり客観的に見てしまうと
多くのユーザーに受け入れてもらうにはなかなか難しいのは間違いないかと。
まとめてしまうと、どの個別要素にしてもゲームを「最大限楽しむ」のに若干高いハードルがあり、
それがずらーっと並んでいるため、最後までなるべく倒さず、ゴールまでたどり着けた人には
なかなかいい作品となるであろう反面、どこかで大きく躓けばそれまで、という作品です。
まったく初心者向けではない、というのは要はそういうことですね。ある程度以上エロゲーの
プレイ回数をこなしている人であれば多少ハードルを倒してもそこそこ楽しんでプレイはできると思いますが
やはりエロゲー初心者にはお勧めしかねます。
体験版でだいたいの雰囲気の片鱗はつかめると思いますので、体験版の出来をすべてひっくるめ、更に
上記Hシーンの出来を理解したうえでまだ更に「体験版の続きが気になる!」という方なら
たぶん大丈夫、私と同じくらいには楽しめるのではないでしょうか。


















